お金を借りたいけれど、借入時の審査を受けたくない…そう言う人というのは、審査に通らないであろう何かしらの理由を持っている。貸し付ける側からしても、何か問題がありそうな人には融資を渋って当然だ。審査に通る、ということは融資をしても完済してくれるだろうという見込みがあるということのあらわれであるから、貸金業者としても審査無しで融資をすることには何ら理由がない。

しかし世の中には、無審査でお金を貸してくれる貸金業者が存在する。そのほとんどが、俗にいう闇金だ。誰彼かまわず無審査で貸付する目的は、その金利の高さにある。無審査キャッシングに申し込む人というのは、先ほども述べたとおり審査に通りえない何かがある場合が多い。つまり、すでにほかの消費者金融等から融資を断られていることがほとんどだ。彼らはそれでもお金が必要で、かつ無審査で貸し付けてくれる会社があれば飛びついて当然なのである。ある程度金利が高くても、他に貸してくれるところがないのだから仕方がない。大体そういう会社の金利の相場は、俗にいう「トイチ」、つまり10日間の貸付で10%の金利がつくようだ。しかし、ひどいところでは10日で30%のバカ高い金利を付けてくる会社もあって、あっという間に借りた金額よりも金利の返済に追われてしまう人が後を絶たない。そうなるともう、自己破産以外に選択肢がなくなってくる。そういうことが想像出来るにもかかわらず、借金してしまう人がいるという現実に驚きを隠せない。

また、無審査キャッシングをうたった会社として詐欺を行う集団もいるようだ。彼らは「無審査で融資をする際の条件は、まず手始めに金利だけを先払いしてもらうことです。」といい、債務者が借りたい金額を述べた時に発生する金利をまず先払いするよう請求してくる。そして、金利を受け取ったら最後、消息を絶ち音信不通となる手口だ。高額な金利分だけをだまし取っていく詐欺集団。やられた本人はただでさえお金がないのに、搾り取るようにして金利を支払った結果、1円も借りることが出来なかったという、ますます困った状態に陥ってしまうのだ。

つまり、無審査キャッシングをうたっている会社でマトモなところは皆無に等しい、と断言していいだろう。楽な方法というのはその分ハイリスク伴う。まずは金融会社の審査に通れるような自分になるべく、生活状況を見直すことから始めた方が良いと思われる。